もうちょっと期待していた・・・。タイムリーな時期でもあり、お客さんは入るとは思うが・・・。
原作がかなりの長編なので、映画化には困難があったとは思う。実際、映画自体もかなり長いものになってしまったようである。
全体を、苦心の末、ある程度の内容にまとめ、場面をいろいろと入れ替えるなど演出を工夫したところは分かるのだが、すべてが中途半端に終わってしまっている。アフリカ篇にしろ、御巣鷹山篇にしろ、会長室篇にしろ、部分部分をつまみ食いして、それを単に画にしているだけという感じなので、原作を読んだときには目に浮かんだ生き生きとした場面が、この映画からはまったく伝わってこない(原作でも、最後の会長室篇のあたりはかなりヘタってきている感はあったけれども。)。原作を読んでいない人には伝わるものがあったのだろうか。
また、演出ということであったとしても、登場人物の役割を大幅に変えてしまったことは、観ていて非常に違和感の残るものであった。山崎豊子さんは、このあたり、あまり気にしなかったのだろうか。
映画が長いからなのだろうが、途中10分間の休憩はいらない。映画というのは一気に観てしまいたい。水を差されたような気分になってしまった(長い映画を観るときは、観る前に準備はしておくべき。)。
キャストはもの凄く豪華だった。